栗山民也演出『母・肝っ玉とその子供たち〜三十年戦争年代記』
2005-11-22


主演・大竹しのぶの個人技によって、ある水準には到達した舞台なのだろうが、ブレヒト劇として考えるどうなのだろう? 情感が勝ちすぎて、戯曲本来のクールな批評性が後退しているように思える。

本作をモチーフのひとつにした松尾スズキの傑作『キレイ』(片桐はいりが演じたカネコキネコ=母・肝っ玉ことアンナ)の方が、よほどブレヒト的だったのではないだろうか。

11月20日@兵庫県立芸術文化センター中ホール

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